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午前中の授業が終わって昼休みに入った。
俺は化学の先生に頼まれた教材を取りに準備室へと向かっていた。
化学準備室遠いんだよなぁ…
「宮野ー」
ボーッとしながら歩いていた俺を呼ぶ声が聞こえて振り返ると、それは同じクラスの真島星矢(みしませいや)だった。
真島はうちの学校のアイドル的存在で、スポーツ万能で勉強もできてクールでイケメンというハイスペックなやつで、そのせいか近寄り難いイメージがあり、群がる女子はいても特定の友達と一緒に居るのを見た事がない。
そんな一匹狼アイドルに声をかけられて驚いた俺は一瞬身構えてしまった。
「な、なに?」
「先生に宮野の手伝いしてこいって言われて…で、何すんの?」
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