第1話

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ヒタヒタと、明らかに俺の後を追いかけるような足音が聴こえる。 まさかさっきのやつが付いてきたんじゃ…? と、恐る恐る後ろを振り返るも誰もいない。 気のせいか、とホッと胸をなでおろしそのまま風呂に入って汚れを落とした。 だがこの日、姿こそ見えないが何者かの気配がずっと自分の周りをウロついていた。 決まって俺が1人の時に足音が聞こえたりすすり泣くような声がしたりと、夜も眠れなかった。 やっと眠れそうだと思い、目を瞑ると1時間もしないうちに目覚ましが鳴る。 「…マジか…」 結局俺はほとんど眠れないまま学校に向かう事になった。
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