第1話 はじまり

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第1話 はじまり

第二次木津川口の戦いは、天正6年11月6日(1578年12月4日)に毛利家と織田家との間に起こった海戦である。 この戦いが起こった経緯は、織田信長が、石山本願寺と勃発した戦闘(石山合戦)において本願寺を包囲し、兵糧攻めを行ったのが始まりである。 1576年の第一次木津川口の戦いで、本願寺付近の海上を封鎖していた織田水軍は、毛利水軍・村上連合水軍の使用する焙烙火矢の前に大敗し、毛利軍の本願寺への補給を許してしまったのだ。 そして第二次木津川口の戦いでは、織田信長が九鬼嘉隆に命じて、大筒・大鉄砲を装備し、焙烙火矢が効かない鉄甲船6隻を建造して、戦いに鉄甲船を投入して戦況を一遍させたのだ。 毛利・村上連合水軍は破れ、撤退してからは本願寺勢は劣勢になっていった。 そうした中に、摂津と堺に接する地に来一族が住んでいた! その来一族の直系である次男坊・来好成(らいよしなり)の生まれ故郷であった。 この者は、背丈は高くは無いが肩や筋肉とかは、確りとしている。 武芸は刀の試し切りなどで使用する、居合いなどを(たしな)み、 鉄砲の腕前も中々であった! そんな次男坊の好成は、一向宗の本願寺の援軍として石山本願寺城に     
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