第1章

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シン 実は怪談集。 ●黒髪ロングの女性 先日 真っ昼間の炎天下にて 不可思議なことがありました 午後から出勤中 JR の駅へ向かって歩いていたら 黒髪ロングストレート艶々髪の若き女性が 私のすぐ横を抜かして行ったんですよ。 「わぁ 綺麗な髪ぃ 美人だなあ」とふと見た横顔にみとれつつも 横断歩道で赤信号に捕まっては すぐ前を歩いていたその黒髪ストレート美人を もう一度じっくり見てみたいと思ったのだが いないんですよ えっ! 横断歩道 信号を渡ったのかと思い 信号の先を眺めるも 茶髪の女性とか 明らかに違う女子高生しか横断歩道渡ってないし さらに 先へと目を進ませるも  前の道には 男性しか歩いていない ん? で 今一度 横断歩道の自分がいる側をぐるぐる見回すも いないし 十字路だったので  横の方向の道も隈無くさがす いない まじで 忽然と消えてしまったとしか思えない状況に まさか また逆方向に戻った?とか考えて 振り向くも いませんねえ っで  その時 背筋がぶるぶる アチいはずなのに 腕には鳥肌立ってるし あの黒髪ロングストレート美女は何処へ行ってしまったのでしょうかね? 大体 横断歩道直前で 横を抜かれたのに 赤信号に捕まる直前ですよ 物理的に言って 周囲徒歩一分圏内にいるはずですよねえ それが どこにも見当たらないし まさか 私を抜き去った時点で猛ダッシュしたとか? いやいやそれもあり得ない なんせ 私がみとれていたのですからねえ 直前まで そんな不自然に急激な走りとかすれば 目につきますよ 絶対に が あとから思うに その女性の黒く美しいロングストレートヘアと整った横顔くらいしか印象に残ってなく どんな服装だったか? いや どれくらいの背丈だったか?とか情報が抜け落ちてるんですよね その女性 いったい何処へ行ってしまったのでしょうかね? いやいや そもそも 他の方にも見えていたのでしょうかね?
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