君はもう大丈夫だから

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 それから一年、いつもと変わらない毎日を過ごしていた。  違う会社だから、顔を合わせることはないけれど、週末は連絡を取り合い、相変わらず飲屋街を歩いていた。君が入ろうと言った居酒屋は、前にプロジェクト終わりに二人で入った居酒屋だった。  店に入ると、お互いの会社の話やらプライベートな話やら、近況報告をし合う。 「そう、俺ね」  君が少し照れ臭そうに、私に顔を向ける。 「好きな子が、できたよ」    本当の愛を知った君のはにかんだ顔はとても眩しかった。 「おめでとう」  君が好きだった私にさようなら。
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