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「え?じゃない。俺からのお告げだ」
「え?え?」
占いは嫌いだ。
だってそこに自分の意志なんて無いように見えるから。
「占いなんて所詮人が考えたものだろ?それなら俺から発信しても問題無いだろ。だから行って来い」
でもその占いで君が笑ってくれるなら、俺は占いを信じてやろう。
「わ、分かったっ。頑張る!」
松原亜美は両手で拳を小さく握ると意気込んだ。
これで良かった。
あのまま嘘を突き通すより、これで良かった。
だって俺はクラスの端でゲームに没頭する陰湿なモブキャラ。
君と恋なんて出来ないに決まっている。
だから君の背中を押せた自分を今は褒めたい。
次の恋に出会えたら、その時は今回よりは頑張ろうとは思う。
End.
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