冴えない俺の恋愛事情

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「分かる分かる。朝からドベだと凹むよね~!」 隣に居る松原亜美の友人がうんうんと頷きながら同調する。 「だよね!だよね!」 松原亜美も頷いて返した。 いつもこいつらは占いを信じているバカ女。 チビで茶髪のパーマのかかったフワフワな髪のせいか、俺には松原亜美がチワワに見えてくる。 キャンキャン騒いでいる姿はソックリだ。 「亜美、そういえば告白どうなったの?」 友人が松原亜美に唐突に訊いた。 「占いがまだその時だと告げてないの!」 ムキになる松原亜美の横顔。 「なんじゃそりゃ」と呆れ顔の友人に俺も納得。 バカだろ。自分の意志で動けよ。と心の中で思わず突っ込む。 流石に友人も同調しなかったぞ。 つーか、違うところで話せよ。 俺はお前の話なんて聞きたくないのに目の前で話してるから嫌でも勝手に耳に入ってくる。 あぁ、声を聞くだけでもイライラする。 俺がこの松原亜美を嫌いになったのは、この女が友人に放ったこの一言だ。
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