実話体験談

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まだかな、まだかな… 眠いのでうつらうつらしながら両親を待っていると「こんこん」。 後部座席の窓をノックする音が聞こえて私は俯いていた顔を上げました。両親が何か用事があって呼びに来たのだろう。窓には薄いスモークが貼ってあり、外は真っ暗なので何も見えず。 両親の姿を確かめる為に車のドアを開けました。でも、そこには誰もいません。 あれ?と思い外に出て周りを見回しても誰もいない。両親がわざと窓を叩いて私を脅かそうとしているのか?とも思いましたが、車の停めてある駐車場と家はそれなりに距離があります。 そんな一瞬で、家に戻れるのか?もしかしてどこかに隠れているのかも、と思いましたが隠れる場所もありません。不思議に思いながらも車に戻ると、しばらくして両親が荷物を持ち車にやって来ました。両親に先ほどの事を話すも「気持ち悪い事を言うんじゃない」と怒られてしまい、それ以上は聞けませんでした。 朝方、高速のパーキングエリアについた時、両親が車の窓を見て「あ!」と言いました。 そして「お前は!車を汚すんじゃないよ!」と怒鳴られ、私も窓を見ると小さな手形がついていました。どう見ても私の手形よりも小さい。 あの夜 誰が窓を叩いたのでしょうか。 未だに分かりません。 これが私が覚えてる中で一番最初の体験談です。
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