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私が小学3年生のとき、母は病気で倒れた。 ── 母は、倒れる数日前から少し体調が悪かった。 仕事が忙しい為か、とても疲れた表情をしていた。 とてもだるいようで、休みの日はいつもベッドで横になったまま動かない。 「寒い…喉が渇く…」 母は、倒れる少し前、そう言っていた。 祖母は、母の為にスポーツドリンクをたくさん買ってきていた。 食べ物が喉を通らない母は、もらったスポーツドリンクを飲み、布団に丸まって寝ていた。 小学生である私は、まだ少し遊びたい気持ちが強いから、そんな母を見ていても、遊んで欲しくて仕方なかった。 仕事が忙しい母は、ほとんど家にいない。 家を出る時間や帰ってくる時間は私が起きてないような時間で、まともに遊ぶ時間が無かった。 だから、休みの日は嬉しくて仕方ない。 なのに、母が寝てばかりいて、その時の私はそんな母に腹を立てていた。 私は、その時の私を殴ってやりたい…。 ── ある日、朝起きるとそこに母の姿はなかった。
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