不忍池小噺

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向岡(むこうがおか)(今の本郷台地)に、隅田(すみだ)治部(じぶ)大輔(たいふ)治方(はるかた)という者あり。 その(むすめ)を、柳の前と曰う これ()た十五歳なり。 この若きふたりの相思、不忍(しのばず)の池の水より深く、夜な夜な池に架せる橋を渡りて、相会う。 image=511419417.jpg
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