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ある日いつも喧嘩する姉から手紙を貰った
中身は…見ていない
その時はどうでもいいものだと思った
だから部屋にあるゴミ箱に捨てた
姉はその三日後に事故で死んだ
最終的に亡くなったのは病院だったが、そこで聞かれたんだ
"手紙、読んでくれたの?"
と……
すごく苦しそうな声だった
ゴミ箱に入れたことを後悔した
何が書かれていたのか聞こうとした時には、もうこの世にはいなかった
死の神はなんとも残酷なのだろう
いや、ただ単に自分がいけなかったのかもしれない
涙を溢れさせながら家まで走った
ひたすら走った
嫌いだったはずなのに、勝手に涙は流れ出る
家に着いた時には汗だくで
それでも気にせず手紙を探し出した
その手紙はまだゴミ箱に入ったままだった
そこに書かれていたのは、
なんだったのだろう
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