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それから、結の父親は麻衣が呼んだ警察に逮捕された。 僕と麻衣は結の母親と一緒に救急車に乗った。 応急処置はしたが、結はかなり危険な状態のようだった。 車内では、救急隊員の懸命な処置が続いていた。 病院に着いてからも、結は集中治療室からなかなか出てこなかった。 病院の待合室で誰一人言葉を発っそうとしなかった。 三人とも結の容態が回復するのをただただ祈っていた。 僕は後悔していた。 僕がもっと早く気づいて、家に行っていたら。 こんなことにはならなかったはずだ。 また僕は紗友里の時と同様、取り返しのつかないことをしてしまった。 結の顔を思い出す。 作ってくれた料理を褒めた時に嬉しそうにしていた。 勉強を教えた時、難しい問題が解けて、目を輝かせていた。 ホラー映画を見た時、怖がりながらも最後まで、一緒に見てくれた。 どんな結も昨日のことのように思い出せる。 どうか、助かってほしい。 もう一度、結と話したい。 結の笑顔が見たい。 結ともっと一緒にいたい。 結にこれからもっと幸せになってほしい。 神様、どうかいるなら、お願いです。 結を救ってください。
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