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「わざわざ僕を指名するなんて・・・余程危険な任・・・務・・・?」
目の前に置かれた依頼書を手に取り、内容を読んでいくうちにシリウスの顔が驚愕の色に染まっていく
その内容と言うのが・・・
[依頼名─リグル学園への編入
指名者─『蒼銀の覇者』シリウス・フィール
依頼内容─王都リグル学園内1ーS特待生クラスへと編入し、卒業まで学園生活を謳歌してほしい。
依頼者─リグル王国国王・ゼネル・カーチス]
と見るからに高級そうな羊皮紙で出来た依頼書には記されていた。
「な、何故ゼネル王が僕にこのような依頼を・・・?」
驚きに声を震わせながらも何とか声を絞り出しミルへと問う。
何故ここまでシリウスが動揺をしているのか?
答えは単純。
シリウスはおよそ10歳には世界最強の【全帝】となり、そこからの6年間は戦場や高ランクの依頼で戦ってばかりであった。
その為、年相応の一般的な子供達が歩むはずの学園生活や青春時代を全く体験してこなかったのだ。
驚き冷めやまぬシリウスに向かいミルは
「ぜネル王がね?最近は魔物の発生や戦火の火種とか落ち着いてきているから、しーちゃんに休暇の意味合いも兼ねて学園に通ってもらおうって話になったのよ。」
優しげな笑みを浮かべながらそうシリウスに伝えた。
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