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朝
サンドラ「ん、朝?ああこれが夢なら良かったのに…。」
昨日から残った嫌な感じを振り払う為に部屋から出る。
するとジェシカがもう私を待っていた。
ジェシカ「ああ、サンドラお姉様。おはようございます。お姉様は眠れましたか?」
サンドラ「ありがとうジェシカ。よく眠れたわ」
(本当に元気なんだから、)
サンドラ「じゃあ、行きましょう、ロビーに。」
ジェシカの手を引いて向かう。
サンドラ「あら、皆さん。朝からどうしたのかしら?」
気になって聞いてみる。
マイク「モブ爺さんが死んでた…。傷痕的にこれは人狼だよ。」
(人狼が?まさか本当に…。)
ジェシカ「え、人狼?そんな恐ろしいものが居るんですか。怖い、嫌!私は死にたくない!!」
ジェシカが取り乱す。
(まずい、どうにかしないと!)
サンドラ「ジェシカ落ち着いて!私がいるでしょう?大丈夫。大丈夫だから、ね?」
咄嗟に抱きしめる。
震えが止まるまで、ずっと続ける。
ジェシカ「ごめんなさい。お姉様に迷惑をかけてしまいました……。私はダメな人間ですわね。」
何とか言葉を振り絞った様子のジェシカを見ていると心が痛い。
(私は姉なんだもの。守るから)
サンドラ「ごめんなさいね、ジェシカ。私が不甲斐ないばかりに……。狼なんてすぐに見つけて帰りましょうね。」
ジェシカ「いいえ!お姉様は誇れる私の姉です。だからそんな事言わないでください。」
怖がっているのに、必死に頑張ってくれる妹。
ああ、ごめんなさい。私がしっかりしないといけないのに…。
サンドラ「ありがとうジェシカ。嬉しいわ。]
サンドラ「狼を探せば出られるなら今すぐに話し合いをすべきね。」
マイク「ああ、そうだな。」
GM「話はまとまりましたでしょうか?では話し合いを始めてください。」
話し合いが始まる。
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