テディベア

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☆☆☆☆☆ とある少女の部屋に、テディベアがいた とくに、めずらしいワケでもない ふつうのテディベア 少し、ほかのテディベアとちがうのは 色がピンクなところくらい 少女は少し、お姉さんになったから テディベアと 少しずつ、遊ばなくなっていた 部屋のかたすみで、テディベアは ひっそりと少女の心配をしていた ☆☆☆☆☆ もう、ボクと あまり遊ばなくなったけど 大丈夫かな? あの子は、背のびはしてないかな? 少しお姉さんになったから ほかの子は、あまり人形で 遊ばなくなってきたから ムリをしてるんじゃないかな? あの子は、強がってないかな? ムリをしてなければいいけど ☆☆☆☆☆ ある日、お母さんが部屋にやってきて お母さんは、部屋を見わたしてから テディベアを、大きな ふくろに入れようとした 少女がテディベアと、あまり 遊ばなくなったから もう、いらないと思ったみたいだった ☆☆☆☆☆ あの子が、幸せなら、それでいい ボクと ずっと遊ばなくなっても ほんとに、さみしくないのなら ボクも、さみしくない 女の子たちと、楽しく遊べるなら ボクも幸せだから いままで、友だちでいてくれて ありがとう ☆☆☆☆☆ お母さんを みつけた少女は 急ぎながら 部屋に入ってきて、テディベアを 思いきり抱きしめた ☆☆☆☆☆ この子はとても大切な子 ほかの女の子と、遊んでても 家に帰ってきたら この子が、必要なの 遊ばなくなってからも この子が、私を見守ってくれてるのは知ってる 夜は、ちきんと眠れたか こわいユメは見てないか 女の子の友だちと、うまく遊べてるか ずっと見守ってくれてるのを 私は、知ってる だから、この子を、捨てないで ☆☆☆☆☆
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