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とある少女の部屋に、テディベアがいた
とくに、めずらしいワケでもない
ふつうのテディベア
少し、ほかのテディベアとちがうのは
色がピンクなところくらい
少女は少し、お姉さんになったから
テディベアと
少しずつ、遊ばなくなっていた
部屋のかたすみで、テディベアは
ひっそりと少女の心配をしていた
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もう、ボクと あまり遊ばなくなったけど
大丈夫かな?
あの子は、背のびはしてないかな?
少しお姉さんになったから
ほかの子は、あまり人形で 遊ばなくなってきたから
ムリをしてるんじゃないかな?
あの子は、強がってないかな?
ムリをしてなければいいけど
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ある日、お母さんが部屋にやってきて
お母さんは、部屋を見わたしてから
テディベアを、大きな ふくろに入れようとした
少女がテディベアと、あまり
遊ばなくなったから
もう、いらないと思ったみたいだった
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あの子が、幸せなら、それでいい
ボクと ずっと遊ばなくなっても
ほんとに、さみしくないのなら
ボクも、さみしくない
女の子たちと、楽しく遊べるなら
ボクも幸せだから
いままで、友だちでいてくれて ありがとう
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お母さんを みつけた少女は
急ぎながら
部屋に入ってきて、テディベアを
思いきり抱きしめた
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この子はとても大切な子
ほかの女の子と、遊んでても
家に帰ってきたら
この子が、必要なの
遊ばなくなってからも
この子が、私を見守ってくれてるのは知ってる
夜は、ちきんと眠れたか こわいユメは見てないか
女の子の友だちと、うまく遊べてるか
ずっと見守ってくれてるのを
私は、知ってる
だから、この子を、捨てないで
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