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彼といると、時がたつのが
早すぎる。
もう、お昼。もう、夕方。どうしてかな?
もっと、ゆっくりと時間が進めばいいのにね。
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この頃、彼が夜にも来てくれる。
もともとは、兄の友人のあなた。
お兄ちゃんに会いに来たと言って、
私に内緒で、なにを耳打ちして、
兄をからかっていたの?
照れ屋な兄は真っ赤で、爆笑!
何を話してるの?と目を向けたら、
「お前の妹って、最高だな?」
兄に、そう言って話しかけてる。
私は教えてもらえない。
頭がよくて、大学の法学部をでてる彼。
パソコンも教えてもらい、
彼が言うには高卒認定試験を受けないか?とかいって、
実はそちらも教わっている。
まるで、家庭教師。
私が勉強していると、
ほっといたら食べずにやるからとお昼ご飯まで作る。
しかも、もと中華屋で働いた、中華の腕で。
チャーハンもから揚げも、私じゃ勝てないじゃない。
そのくせ、和食、洋食は苦手。そして実はおっちょこちょい。
でも私には、あなたは何でもできる、スーパーマン。
からかうなと、笑わないで。
わざとピエロ役になり、私を笑わせてくれる。
優しいやさしい、そんな、あなたが大好き。
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