その鼓動を、一番近くで

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「……えー?うーん…… どっちかって言ったら俺は小さめの方が好きかなぁ」 「えー!意外!マジかよ」 「……小さい方がすっぽり収まるっていうか…… 抱き心地いいじゃん」 「うわ、市倉変態ー!」 「聞いといて何でそうなるんだよ!」 後ろでドッと笑いが起きる。 同時に、私は勢いよく立ち上がって、 「……っ」 足早に座敷の出口へ向かう。 はやく、はやくしないと…… 「あれ?瞳?!どうした?」 入れ違いに林先輩に声をかけられたけど、 「……っ、ちょっと、酔い冷ましに」 うつむいたままお店の外に飛び出した。
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