その鼓動を、一番近くで

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勝手に思って勝手に傷ついて、 こんな風にコソコソ逃げ出してきて。 嫌でも思い知らされる。 身長を言い訳にして、臆病な自分が ホント嫌になる…… 「お姉さん、どーしたの!」 頭上から声がして、反射的に顔をあげる。 見知らぬ男性二人が、 身体を屈めてこちらを覗きこんでいた。 「え……」 「お、美人さんじゃん」 「あれ、泣いてた?なにかあったの?」 「俺ら話きいてあげよーか」 「飲みに行かない?」 男達は、畳み掛けるように話しかけてきた。 う、そ……これってナンパ……?!
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