その鼓動を、一番近くで

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「へ……」 驚きすぎて、おもわず間抜けな声がでてしまう 「……怖かったよな……腕痛くない?」 ポンポン、と 大きな掌で頭を撫でられる。 バクバクとうるさい心臓とは裏腹に、 気持ちがスッと落ち着くのを感じた。 「痛くない……です……」 そっか。 と、耳元で小さくため息混じりの声が聞こえる。 「市倉さん、なんでここに……?」 「林に、戸井田が外出てったって聞いて、それで…… あ!!」 急に、私をベリッと引き離したと思ったら。
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