その鼓動を、一番近くで

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あっ……残念……顔が見えないや 小さくため息を吐いて、 氷の溶けたカクテルに口をつけた。 「こらっ、も~瞳、また背中丸めて!」 急に背中を強めに叩かれて、 「わっ!」 持っていたグラスを落としそうになる。 勢いで中身がピチャッと床に飛び散った。 「……林先ぁ輩」 「あ……悪い悪い」 背中を叩いた犯人、 いつも仲良くしてくれてる女の先輩、林さんは 悪びれない顔でごめんのポーズをしてきた。
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