その鼓動を、一番近くで

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「……っっごめん……! いきなりこんなことして、よく考えたら俺さっきのナンパ野郎と変わんないじゃん……!?」 「え、え?!」 「ごめん……俺、つい」 「市倉さんは!あんな人たちと一緒なんか じゃないです!!全然っっ!」 おもわず大きな声で市倉さんの言葉を 遮ってしまう。 「……嬉しかった……ですし…… 今すごく、安心しました、私……だから」 言いながら、段々と恥ずかしさが勝って、 声が小さくなってしまった。 だけど ちゃんと顔をあげて、目を合わせて…… 「市倉さん、ありがとうございます」 ……精一杯の笑顔で。
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