133人が本棚に入れています
本棚に追加
「ね、もっかいキスしていい?」
「…………う、、聞かないでください……」
「じゃあ……します。」
「っ!言わないで……」
さっきより深く、身体の芯から蕩けそうなキス
路地裏のひんやりした空気に似つかわしくない
甘い甘い数秒間。
恥ずかしさと居たたまれなさに
どうにかなりそう……
「…………やばい、
飲み会戻りたくねーな……」
抱き締めあったままお互い無言になる。
街の喧騒も、
車のクラクションも、
すぐ近くのはずなのにやけに遠くに聞こえる。
不意に市倉さんが、
私の耳元に唇を寄せて
「……早く戸井田の抱き心地が知りたい……
もう一つの意味で」
そう囁いた。
「……っ!…………もー、、、セクハラですっ」
「なっ?!アプローチだって……!」
―――――――――――――
―――――――
―――
Fin
最初のコメントを投稿しよう!