続く未来

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「病院…2ヶ所行って来たんだけど…… 私……妊娠してた」 何も応えてくれない彼。 「来年の2月には生まれるみたい」 不安になりながら一気に捲し立ててみた。 そっと近づいて来た彼は、いつもより強い力で私を抱きしめてきた。 「なつ…ありがとな」 その一言だけで、彼の気持ちが十分に伝わった。 それなのに… 「けどさ…」っと、話しは続いて行った。 「まず…何で二ヶ所の病院に行ったんだよ」 身体を離しがっちりと肩を掴み、私をジッと覗くように見ている。 「最初は内科だったから…けど、そこでも妊娠してるって言われてね…だからすぐに産婦人科にも行って来たの」 私の説明に納得した彼は「こんな暑い中…やっぱり送って行っとけば良かったな」っと俯き言っていた。 「それで?」 しかし、まだ彼の質問は続くらしい。 「来年2月って?」 「あー、それね」 とても痛い所も突いて来た。 ふふふと笑う私のお腹に手を当て「今、何ヶ月だよ」と、お腹の中の子へ話しかけているように言っていた。
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