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~達生side~
俺は雪姫と共に、手土産のケーキを持って、陽那さんと紡君の住むアパートの部屋の訪問した。
何度、ブザーを押しても応答なし。
「留守か?」
「あの・・・ウチに用事ですか?」
振り返るとそこには、先日スーパーのレジで見かけた女性が立って居た。
「『ミニーバリュー』のレジに居ましたよね・・・」
「私・・・『ミニバリュー』でレジのパートしてますから…それよりも、貴方はどなたですか?もしかして…敦司さんが寄越した弁護士か何かですか?」
「俺は敦司さんの高校の後輩の白石達生です。隣に居るのは妻の雪姫です。陽那さん」
「ママ…この人達、パパのしりあい??」
「みたいね・・・」
陽那さんの後ろに隠れるように紡君が立って居た。
「ボクはながいつむぐ」
「紡君か…保育園か幼稚園の帰り?」
「うん。タンポポほいくえんのぞう組なんだ・・・」
「へぇー」
「ここは目立ちますし、中に入ってお話しましょう」
陽那さんは俺達を中に入れてくれた。
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