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私のコトを自分の子供を産む為のマシーンにしか思っていない様子。
何だか感じが悪い。
智則君は小さな建築会社の次期社長で、そりゃ白石社長よりはお金持っていないけど。
明姫は幸せそう。
明姫の妊娠を智則君は心から喜んでいるもんーーー・・・
でも、私の方が立場が弱いのは確かで、白石社長には逆らえない。
「どうせ産むなら、好きな人の子供産みたいです」
「じゃ俺のコトを好きになればいい。大概のオンナは俺にひと目惚れするはずなのに、君は俺に惚れてない。
他に好きな男居るのか?」
「貴方に関係ないでしょ?」
「関係あるだろ?俺と君は結婚するんだぞ!それに俺は君の命の恩人だぞ」
「えっ?」
「あ・・・君にはないんだったな・・・その記憶が・・・」
「!?」
二人で話をしているとノックの音。
「誰だ?」
「逢沢です。会長がお見えになっております。いかがいたしましょうか?」
「雪姫目当てか・・通せっ。雪姫、君は父さんにコーヒーを淹れろっ」
また、命令口調で言い放つ。
「私は貴方の秘書ではありません」
「入るぞ!!」
会長がドアを開けて、入って来た。
「白雪姫!!」
まだ、白石家に嫁に行ったつもりはないけど・・・会長は私を我が娘のように愛しげに名前を呼んだ。
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