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「そうだ。婚姻届けは渡したか?達生」
「さっき渡した」
「今日中にサインできそうか?」
「サインは出来ても捺印が・・・」
「そうか・・・達生のヤツ・・・見合いの後、すぐにアメリカ出張に行って、昨日帰国したばかりでな・・・まぁ、俺が婚姻届、代筆しても良かったんだが・・・それは妻に止められた」
「俺の結婚だぞ。なんで、父さんに代筆されなきゃいけないんだ。全く」
社長は会長を睨み据えた。
「ちゃんとサインと捺印して、明日…社長にお渡ししますから…安心してください。会長」
「今は身内だけだ。達生のコトを社長ではなく、達生さんと呼んでやれ。白雪姫」
「・・・はい・・・」
私は言葉を濁しながらも頷いた。
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