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「今から練習しようか?白雪姫」
「で、でも・・・」
私と社長は顔を合わせる。
「そうだ・・・二人が仲良くできるように・・・君を達生の秘書にしよう」
「な、何勝手なコト言ってんだよ!?父さん。俺にはちゃんと逢沢という秘書が居るんだ。それに彼女はわが社の子会社勤務だ。ウチの会社の従業員じゃない・・・」
「そんなのはどうにでもなる・・・会長の権限があれば・・・」
「・・・」
社長は項垂れた。
「社長、お取込み中、申し訳ありませんが・・・そろそろ、会議の時間ですが・・・」
逢沢さんが社長室のドアをノックしながら開き、顔だけ出して、社長に伝える。
「分かってる。もうすぐで話は終わる」
「逢沢、本日付で、白雪姫は達生の秘書になるから…指導を頼む」
逢沢さんの目が丸くなった。
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