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「雪姫、行くぞ」
「えっ?どこにですか?」
「他の幹部達にも紹介する」
「私も会議行くんですか?」
「それはいいな。ついでに奈有や棗たちにも紹介して来い」
「そのつもりだ」
私は社長に促されるままソファから立って、一緒に社長室を出た。
社長は特大の溜息を吐くと逢沢さんに『会長を頼む』と言って、秘書室を出る。
「私本当に秘書になるんですか?」
「・・・会長が決めたコトだからな。逆らえないな。後で、湊と話をして・・・時期はお前の直属の上司と応相談だ」
湊とはフルネーム白石湊(シライシミナト)『順天堂メディアパークス』社長。会長の2番目の弟で現在大手芸能プロダクション『ギャラクシー』の代表取締役で元アイドル・白石臨也(シライシリンヤ)社長の息子。
「私が貴方の秘書になるのは決定事項なんですね」
「そういうコトだ。君のその嫌そうな態度が何だか・・・無性に腹が立つ」
「えっ?」
社長は私をエレベーターホールとは別の場所に連れ込んだ。
私を連れ込んだ場所は誰も居ない広い会議室。
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