突然の婚姻届

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「どうしてそんなに俺を拒絶する?」 「私は別に拒絶なんて・・・」 この早すぎる展開に頭と心が付いていけないだけ。 壁際にカラダを寄せられ、目の前は社長の胸板と両腕に囲い込まれた。 「・・・大体、お前は姉の身代わりだろ?」 「そうですけど」 「俺を誰だと思ってる?」 「わが社の親会社の『順天堂』の社長です」 「・・・それ以前に俺はお前の夫だ」 社長の方が私の夫としての自覚があった。 「そうですね・・・」 「お前は俺の妻だ」 まだ、入籍しているワケではないけど、その予定。 「はい」 「そうやって拒絶されるとなんだか…強引に奪いたくなる」 「だから、私は拒絶なんてして・・・」 社長は私の言葉を途中で遮り、唇を奪う。 「ん・・・あ・・・」 彼の激しいキス。吐息すらも奪われ、頭が酸欠状態に。
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