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足の間に彼の長い足が入り込み、更にキスも蜜度を増して、口内に彼の舌が割り入れられてしまった。
キスの合間に漏れる声が凄く自分でも色っぽく聞こえ、恥ずかしくなった。
「!?」
社長の上着のポケットから響く携帯の着信音。
「・・・」
社長はキスを止めて、片手をポケットの中に突っ込んで、携帯を取り出した。
「もしもし・・・奈有か?少し遅れるから…先に会議を始めてくれ」
そう言い捨てて、社長は電話を切った。
私は彼のキスに抗議するかのように睨んだ。
「目尻に涙溜めて、睨まれても…怖くないぞ。雪姫」
社長は私を壁ドンから解放した。
激しいキスの嵐で、息苦しくなり、必死に辺りの酸素を吸い込んだ。
「こんな強引なキスばかりしたら、貴方のコト、ますます嫌いになります」
「・・・その割にはキスの合間の声はいい声だったぞ」
痛い所を指摘され、何も返せなかった。
「交際経験ないだろ?」
「へっ?あ・・・付き合ったコト位あります。キスだって経験済みです」
でも、ディープなキスは社長が初めて・・・
「じゃ男性経験は何人だ?」
社長の露骨な質問に睥睨する。
無言でいると・・・
「処女か・・・」
社長はポツリと呟いた。
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