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棗は俺が他の会社からヘッドハンティングした男。
妹の奈有とは4歳年下。
二人は棗が中学校時代に交際していた経験があり。(今なら立派な犯罪)
わが社で再会を果たし、二人は同じ部署の先輩と後輩として仕事をしながら、愛を育みゴールイン。
奈有は子供を産み、母さんに育児を任せて復職を果たしたばかり。
「雪姫のヤツ…コーガのファンらしい」
会議を終えて、少しだけ棗と話をする。
「雪姫さんって言うの?婚約者」
「まあな・・・父さんは白石家の嫁に来たら、白雪姫だと嬉しがっていた」
「あ・・・会長と同じしらゆきさんってコトですか・・・」
「そのしらゆきに姫が付いてんだ。正真正銘、白雪姫だ」
「へぇーっ。それは…面白いですね」
「・・・これで、白石本家の3兄妹がそれぞれ、家庭を持つワケね・・・後は兄貴と雪姫さんに男児が誕生すれば、お父さんも本望ね」
奈有も俺達の会話に口を挟んできた。
俺は奈有の言葉にノーコメント。
椅子から立ち上がって、先に会議室を出た。
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