(番外編)恋するMOON

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「えっ?バレンタイン??今日だったんですか??」 「もしかして・・・チョコ用意してないのか?」 「あら??結愛さん、誰かと付き合ってるの?」 何も知らない陽那さんは驚きを隠せなかった。 「あれ?知らないの??陽那ちゃん・・・コイツ、柊と付き合ってんだぜ」 「えっ!!?あの柊さんと交際?いつから??」 「それは・・・選挙が始める前の話だから・・・あれこれ半年です。余り、周囲には広めないで下さいね・・・仕事に差し障ると困りますから」 「仕事に差し障ると言うよりも・・・お前を誰よりも溺愛している父親の左京警視総監に知られたら、困るからだろ?」 「そこまで、わかってるなら、周りに言いふらさないで下さい!」 「俺は別に・・・」 「陽那夫人もお願いしますね!!」 私は二人に口止めをした。 父の私に対する愛情は異常だから。 SPに志願したのだって、兄の説得がなければ叶わなかった。 「それよりも、お前ら、どこまで進んだ?当然、Hはしてんだろ?」 「あの…佑介さん・・・」 陽那さんが佑介先輩の左腕を小突く。 「どうしたの?陽那ちゃん」 「・・・紡が居るんだけど・・・」 「あ・・・そう言えば・・・」 佑介先輩は口を噤んだ。 「紡・・・あっちの部屋でお着がえしようか??」 「うん」 陽那夫人は紡君を連れて、リビングを出た。 「私も行かないと」 踵を返すと佑介先輩に腕を掴まれた。 「まさか・・・まだ・・・キスもしてないのか?」 「キスしましたよ・・・」 でも、キス以上のコトは全くない。
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