2762人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ?バレンタイン??今日だったんですか??」
「もしかして・・・チョコ用意してないのか?」
「あら??結愛さん、誰かと付き合ってるの?」
何も知らない陽那さんは驚きを隠せなかった。
「あれ?知らないの??陽那ちゃん・・・コイツ、柊と付き合ってんだぜ」
「えっ!!?あの柊さんと交際?いつから??」
「それは・・・選挙が始める前の話だから・・・あれこれ半年です。余り、周囲には広めないで下さいね・・・仕事に差し障ると困りますから」
「仕事に差し障ると言うよりも・・・お前を誰よりも溺愛している父親の左京警視総監に知られたら、困るからだろ?」
「そこまで、わかってるなら、周りに言いふらさないで下さい!」
「俺は別に・・・」
「陽那夫人もお願いしますね!!」
私は二人に口止めをした。
父の私に対する愛情は異常だから。
SPに志願したのだって、兄の説得がなければ叶わなかった。
「それよりも、お前ら、どこまで進んだ?当然、Hはしてんだろ?」
「あの…佑介さん・・・」
陽那さんが佑介先輩の左腕を小突く。
「どうしたの?陽那ちゃん」
「・・・紡が居るんだけど・・・」
「あ・・・そう言えば・・・」
佑介先輩は口を噤んだ。
「紡・・・あっちの部屋でお着がえしようか??」
「うん」
陽那夫人は紡君を連れて、リビングを出た。
「私も行かないと」
踵を返すと佑介先輩に腕を掴まれた。
「まさか・・・まだ・・・キスもしてないのか?」
「キスしましたよ・・・」
でも、キス以上のコトは全くない。
最初のコメントを投稿しよう!