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「・・・」
総理は黙り込んでしまった。
「総理・・・勤務中に柊さんとお話なんて…ダメですよね」
「別に構わん・・・ここで話をするといい。私と陽那は奥の書斎で行く」
「え、あ・・・」
「行くぞ、陽那」
「はい、敦司さん」
総理と陽那夫人は奥の書斎に行ってしまった。
「・・・そうだ・・・これ」
私は倭人に上着のポケットに入れて置いたバレンタインのチョコレートの包みを渡した。
「これは何?」
「バレンタインのチョコよ。ずっと渡し損ねていたと言うか・・・」
「ありがとう・・・結愛」
「立ったままじゃなんだし・・・ソファに座ろっか?」
「そうだな・・・」
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