ドゥルージー

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「な、欲しがってって言うけどさ」 と、言うのと同時にインターフォンが鳴った。 このタイミング……全力で無視決め込もうとしても なんとなく働く感がそれを拒む。 唾液が糸引くまんま、(ほの)に脱ぎ捨てたTシャツをかぶせたけどそれは俺の脱ぎ捨てたものだった。 「っ……」 可愛いすぎかっ!!!なにそのブカブカ感!! とか思ってる間にも玄関の扉は開く。 「ちーーーっす、京祐あがんぞーー」 何と無く予感してたあの電話切った後から圭はココにくるんじゃねーかと。 バイセクで……臆病なの知ってて… それ揶揄う様なフリして実際はすんげえ心配してる。 心配かける様な恋愛ばっかしてきたから仕方ねぇけど、 今も本当に来るかよバロー。 (ほの)は、大丈夫だし。 (ほの)は……俺ん事騙したり、利用したり、じゃねぇよな……イヤ、そうでも良い。これ、俺が選んだ事だもんさ。 圭が靴を脱いで揃えてるのが何となくわかる。 来た事わざわざを知らせてから、時間を空けて部屋の扉を開けるつもりだ。圭なりの配慮かもだけどそれ以前の問題っす!マジ迷惑。 今はとにかく(ほの)の露わになった所隠さねぇと。 ポカンとした(ほの)の肩からズレ落ちたTシャツを整えて、熱残したまんま、けど 「続きは……またすぐしよ」 そう言って抱きしめた。 「やっぱさっきの電話元カレ?とか?」 「んな訳あるかバーカ。ホントダチだから安心して?ってこの状況でマジごめんな、とりあえず……下もなんか履いてくれ……って……っくくく、Tシャツで充分隠れるか、改めてちっこいんだな(ほの)って」 「そーゆーう京祐も服来てよバーカ。友達と言えど誰にも見せたくないんですけどっ!」 「う、うっすって……一々可愛いーのな」 笑いながらソファーにかけてあったバスタオルを肩に羽織った。 「そ、それ?!」 と、(ほの)が言うのと同時に部屋の扉が開いた。
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