4、伝え合い

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「では、これを会長に確認をとってきますね。」 彼は景彦の世話役、巳扇颯太(みおうぎそうた)。 「あぁ、よろしく・・・・・・あ!ちょっ待った!!颯太!」 慌てて声をかけたが間に合わなかった。 「会長!失礼します!・・・・・・!?」 颯太は言葉を失った。 「あー遅かった・・・」 「ちょっと!会長何やってるんですか!!」 景彦の声をかき消すように颯太が声を張った。 「いーからほら、部屋戻るぞ!颯太!・・・ごめんな、嵩澄。」 慌てて後から入ってきた景彦が颯太を抑える。 勢いよく入ってきた颯太は、俺が昴とキスしているのを見てしまったのだ。 「え!李宮さん知ってたんですか!?」 声が遠退いていく。 「・・・嵩澄さん・・・」 昴は心配そうに俺の顔をみてくる。 俺は昴に二人の時は名前で呼ぶように言ってあった。 「大丈夫だよ。景彦には言ってあるし、ね?」
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