2、緊張の選出儀式

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「失礼します。」 「あぁ。昴か。どうした?」 先ほど選出したばかりの1年。真船昴(まふねすばる)だ。 「今、お時間よろしいでしょうか。」 「あぁ。」 「仕事を・・・」 「ん?」 昴は下を向き、恥ずかしがるように呟いている。 「あの!仕事を早く覚えたいんです!ダメでしょうか・・・」 選出された後は1週間の準備がある。 「なんだよっ。取り下げにでも来たのかと思ったじゃないか。」 「そんな!選んでいただいたのに、そんなことできません! やっと貴方様の目の前に立つことが出来ているのに・・・」 少し赤くなって言う昴にかわいいと思ってしまった。 「最後の方聞き取れなかった。なんか言ったか?」 「・・・いえっ、何も。」 少しほっとしたような表情を浮かべた気がした。 一生懸命・・・だな。 「わかった。昴には、俺の身の回りの世話をやってもらう。基本的にはこの部屋での仕事だな。スケジュール管理とか、花の世話したり、まぁマネージャーみたいなものだ。事務処理は2年のやつにやらせるからな。」 真剣に聞く昴の姿から妙に目が離せなかった。 「わかりました!明日からよろしくお願いいたします!」 元気でかわいい1年だ。
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