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【9月6日】AM 3:00
北海道のとある古くさい賃貸アパート一室。というか汚部屋。
5個中3個も切れたまま放置している蛍光灯の下で、万年床に転がってエブリスタ用の投稿小説を書いていたら、突然地震がやってきた。
ガタガタと音がし始めて、最初は体感、震度3くらいの揺れから始まった。
「あれ?……地震か?」
地震は大好きだ。
小学校の頃、学校行事で新札幌にある青少年科学館という所に行った時、地震体感装置なる物があって、それに1日の内確か3回くらい乗った気がする。
何が魅力かって、あの思い切り大地に揺さぶられる感じが、たまらなく良い。
揺すられている内に、なんだか人類の力を超えた、遥か雄大な何かに触れた気分になる。
しかしながら、バツッン!と音がして蛍光灯が一斉に消え、揺れは収束するどころか強くなっていく。
真っ暗な中で、急にiフォンの呼び出し音。
フレームの形で、白い光がパッと暗い部屋に灯る。
「地震が発生しました 地震が発生しました」
「揺れてるやんけーっ!!
むしろ、もう既に揺れてはりますわッ!!」
深夜の3時だぞ、おい。
この速報、ホントに必要なのか……?
しかも、やたら音声でかくないか?
表示されたメッセージには
「地震が発生しました。強い揺れに備えて下さい」
……どうしろと。一体、ワタシにどうしろと?
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