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【9月6日】PM 2:30
目が覚めたのは、昼頃だった。
何時もは車のロードノイズと、近所の幼稚園の歓声やら泣き声が聞こえる住宅街。
ボロアパートなので、外の音が筒抜けなのです。
さすがに地震直後な為か、やたら静かな午後。
万年床に転がったまま、iフォンを見ると……。
「圏外……って久しぶりに見たな。ガラケー以来じゃないだろうか……」
まだ寝起きでぼーっとしたまま。
取り敢えず、WEBも閲覧出来ないし、スマホゲームも出来ないよう。
瞬間湯沸かし器のランプ消灯や、玄関のディスプレイ表示を見ると、どうやら停電がまだ続いているらしい。
災害時スマホの電池残量は貴重と聞いた事がある。
停電で充電出来なくなるし、貴重な光源になるので、よく予備バッテリーが売り切れになるよう。
電気不通。通信遮断だ。
思ったより停電が長く続いている。
最初は通常の停電と同じだろう。目が覚める頃には電気も復旧しているだろうと思っていたが。
ここまで停電が続くとなると、復旧がいつになるか見当がつかない。
幸いiフォンの電池残量は、まだ充分に残っていたものの、停電が長期化する可能性もある。
節約しないといけない。
それにしても、通信不能で情報が入って来ないのは痛い。想像以上に、先の見通しが立たないと言うのは怖い事だ。
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