4 割と普通の人間だと思う

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はぁぁぁぁぁぁぁ、天使!上目遣い反則でしょ。これは男も女も惚れる。なんせ元が可愛すぎる。末広がりの二重で、ちょっと垂れた大きい目、薄い唇、スッと通ってる鼻筋、肩までで下ろしてるツヤツヤの黒髪。可愛い。 「あ、そうだ、もう1人誘いたんだけどいいかな?」 「は、はい、いいです。」 「敬語やめてよ、タメで話して。」 微笑んでみる。微笑めてるか?にやけてるの間違いになってたら最悪だな。とりあえず許しもらったし四葉くんを誘いに行こう。 クラスメイト達は意外にも絵麻に近づいてこなかった。昨日の絵麻の高圧的な態度の所為か、話しかけようにもできない、と言った様子で。 絵麻が彩人を探しに行くと、向こうから近づいてきた。 「あっ、三筆さん、一緒に食べない?俺なんか友達作りそびれちゃってさー。」 なんじゃそりゃ。それは私と昨日一緒にいた所為な気もするんだけど。まあ都合がいいか。 「私も今誘いに行こうと思ってたとこなんだ。西野さんも一緒だけどいい?」 「西野さん?誰かわかんないけど余裕。三筆さんの友達とは絶対仲良くなりたい。」 なんじゃそりゃ。四葉君昨日まで思ってたより3倍ぐらい面白いんだけど。 「ふふっ、そっか、じゃあ行こう。唯香待たせてるから。」 「あ、今笑ったよね?」 「笑ってない。」 「いいや、笑ったね。俺わかるもん。あ、唯香って西野さん?のこと?俺昨日全然自己紹介聞いてなかったからなぁ。」 「私のことずっと見てたもんね。」 「ちょ、それは恥ずかしいから言わないで!」 さっきから喜んだり怒ったり恥ずかしがったり四葉君は忙しい人だなあ、ふふっ、可愛い。 「ごめんって、あ、唯香ー、連れてきたよ!」
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