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そこから絵麻、彩人、唯香の3人は唯香の席で昼食をとった。
「唯香はトランペット吹くんだよね?吹奏楽やってたの?」
「ううん、お父さんが趣味でやってたのを一緒にやってるだけなの。吹奏楽は、その、大人数苦手だから。」
「へえー、西野さん個人でやってるんだ、なんかかっこいいね。」
「四葉くんそれなんかちょっと謎んだけど。」
「そ、そうだよ、合奏もかっこいいよ。」
「いやそういう事じゃなくて!そういう事なんだよ!」
「余計に謎だわ。」
四葉君かなりおとぼけなんだけど。ツッコミどころ満載すぎて一応大阪出身としては見過ごせない。いや大阪の友達みんながそういうノリなわけじゃないけども。
「ところでさ、西野さん昨日最後まで見てたらしいじゃん。これは三筆さんトークするしかない。」
私トークだと?何言ってんだ恥ずかしいなやめてくれそんな事されたら私蒸発するから。
「え、ほ、本人の前で言うのは恥ずかしい….。」
そうだよね唯香。恥ずかしいよね。ていうかあなた既に耳まで真っ赤だよ。可愛いなあもう。
「いやいや、こういうのは本人の前で言うべきだよ。俺昨日感動しちゃって思ったこと言えてなかったから言いたいんだ。それに伝えた方がどっちもうれしいじゃん!」
「そ、それもそうかも。よし、じゃ、じゃあ私も言う。」
あー、素直。2人ともいつか変な壺買わされるよ。気をつけなよ。
「あー、じゃあ私はちょっとトイレに」
「主役逃げないで!ねえお願い。言いたいから。」
うっ、四葉君そんな子犬のような目で見ないでくれないかな。断ったら謎の罪悪感に押し潰される目で見ないでほしいんだけど。
「わかった、分かったから2人ともあんまり恥ずかしくなること言わないでよ。」
「善処します。」
「う、うん。頑張る。」
あ、2人の恥ずかしいライン私と一致してない気がする。
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