それは涙のように

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俺は、青いビー玉を見つめていた。 それは深くて、濃いい、大粒の涙のようだった。 不思議で見るのをやめては、いつの間にか見つめている。 これは、親友の形見なのだ。 一緒に陸上をやっていた仲で、今度の大会だって周囲に期待されていた。 そして、あいつは言ったんだ。 『俺、頑張るからな。』 でも、その言葉はまるでかき消されたかのように次の日あいつは亡くなった。 ずっとそばにいたやつが急にいなくなるなんて変な気分だ。 あんなに、近くにいたのに……。 俺は、何も気づいてやれなかった…! これは、ただ亡くなっただけではない。 それは、自殺であった。 いつから、あいつは笑っていなかっただろう。 いつから、あいつは我慢してただろう。 いつから…!! いつから、俺はあいつを見ていなかったんだろう…!! そう後悔した気持ちでいっぱいだった。 俺は、大粒の涙を流しあいつの分まで精一杯走る。 青い青い空の下、ビー玉と同じ色で、綺麗すぎて涙がこぼれそうになったのを俺はよく覚えて いる。
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