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せめて痛みは与えまい、と先程と同じように乳首を弄りながら、ローションをまとった指をゆっくりと中に埋めていく。ぎゅっと寄せられた眉から、相当異物感があるんだろうと思いながら、その手を止めることはしなかった。彼の中は、狭く、けれど粘膜は熱く、柔らかかった。ゆるゆると中で指を動かせば、テオドールが苦しそうに呻く。
「痛くないか?」
「……気持ち、悪い……抜いてくれ……」
大地は、手を伸ばして、そっと彼の頬を撫でた。薄く開いた目が、大地を捕らえる。揺れる瞳に、心が痛んだが、もはや止まることなど出来なかった。嫌がっているのも怯えているのもわかっていて、大地は自身の中の欲望を抑えきれなかった。真っ白な内腿にキスをして、赤い跡をつける。その色の対比は美しかった。中をまさぐりながらも、完全に萎えてしまっているものに手を伸ばす。ローションによってぬるりとした指先で扱かれるのは気持ちがいいのか、苦痛の色しかなかった吐息に、快楽の色が混ざる。
「そう、上手だ。気持ちがいいことだけ感じておいて」
ひくり、と中の一部が動く。あぁ、ここかと思いながら、その場所を優しく撫でてやると、甘い声が漏れた。
「ここ?」
驚いて口元を押さえる姿に、大地は満足した。最初は痛いというから、と、できるだけ優しく軽く、指先でそこを押さえる。ひくりとテオドールの体が震えた。
「痛くないか?」
返事はないが、その顔に苦痛の色はない。戸惑いの中、瞳に浮かぶ怯えが強くなる。そこを撫でるたび入口がきつく締まって、指が食いちぎられそうだった。緩めろと言ってもきっと難しいだろう。再び彼の物を擦りながら、そこを撫でさすった。ここをされるのが気持ちがいいことだと教え込むように、快楽と快楽を混ぜ合わせていく。
「ぅっ……っ」
漏れそうな声をぐっと噛み殺す姿が色っぽく、ぐちゃぐちゃにしてやりたい気持ちを抑えるのに必死になりながら、彼の後孔を解していく。
「指増やすよ」
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