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「ねぇ、マサノリって呼んでいいでしょ?
アタシの事も呼び捨てにしてね!」
「いや、遠慮しとくわ」
「えー!?
タメだしバイト仲間なんだからぁ」
コイツ、うぜぇ…。
居酒屋バイト仲間のタメの女。
やたら馴れ馴れしくボディタッチしてくる。
ハヤトや他のバイト男子にもそんな感じなんだけど
俺にはやたらと頻度が多い気がする。
で、他のバイト女子には当たりがキツい。
こういう女、俺マジで無理だ。
それでも始めたばかりのバイトだし、
時給もいいから簡単には辞めたくない。
何とか近付かれないよう気を張りながら
バイトしてるとミキが友達を連れて飲みに来た。
案内しながらミキと話してるのを店長が見ていて
知り合い?と聞かれたから、幼なじみと答えると
ワンドリンクサービスしてくれた。
それをミキに伝えてテーブルで少し話してると
「マサノリ!あっちちょっとお願ーい!」
俺の腕を取るように話しかけてきた、うざ女。
普通に声をかけるだけって出来ねーのか?
俺の腕を触る事に何の意味がある?
その一瞬でミキの目が細められた。
あぁ、これはリノの耳に入るのも時間の問題だ。
でも、告られた訳でもなく、
これをリノに伝えた所で
リノが不安になるだけだよな。
触るんじゃねーって言ってもいいんかな。
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