ほしっ子☆めぐたん♪

2/5
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
僕の名前は昴。 星好きの父さんと母さんがつけてくれたのだけど、僕はあんまり好きじゃない。 学校での僕のあだ名は『谷村』 『昴』ってつく作品はいっぱいあるけど、演歌のイメージが強いみたい。 そんなあだ名で呼ばれて僕はよく泣きながら下校するんだけど、そんな僕をいつも励ましてくれる人がいる。 童顔の背の小さいお姉さんのめぐたんだ。 お姉さんを『めぐたん』って呼ぶのはどうかな?って思うけど、めぐたんは気にしない。 「男の子が泣かないの。君は谷村じゃなくて昴くんだよ」 めぐたんはズルい。いっつも優しい言葉で僕を励ましてくれる。好きになっちゃうじゃないか……。 「星の名前なんて素敵じゃない?きっと夢をつかめるから」 「……そうやって僕を子供扱いするんだ?そうやって僕を好きにさせて、悔しい思いをさせるんだ!」 めぐたんは僕の手を引くお姉さんだけど恋人じゃない。そんなのになれる訳ない。 「もう……。いいよ。今日は昴くんの恋人になってあげるから。私を好きにしていいよ」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!