2 一目合ったその時に……。

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町田(まちだ) 淳哉、現在高校1年生。 気合い入れて国内トップクラスの私立男子校のK学園高校に入ったら。 「げ」 入学式、新入生の歓迎の言葉を述べていたのは…3年生の杉崎(すぎさき) 北斗(ほくと)先輩、可南子ちゃんのお兄さん。 たった一瞬の事だったのに、間の悪い事に目が合ってしまったのが運のツキ。 彼は俺と同じ湖南(こなん)小で、同じサッカー少年団の出身。 俺のすぐ上の兄貴と同級生で、今も仲がいい。 俺は地元の北中から高校入試を経てこの学校に来たけど、北斗先輩は中学から。 杉崎クリニックの次期院長に相応しく、秀才揃いのこの学園でも学年トップをひた走ってるそうで、しかもどうやら生徒会長だったらしい。 さて帰ろうかな、って教室を出たら…待ち構えていたらしき北斗先輩に遭遇してしまった…。
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