第1章

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「よろしくね」 そのときボクは確かに,目の前の男の子が悪魔みたいに口元を引き上げたのを見た。 「よろしく。イシカワミソラです。変な名前同士仲良くしよっ」 ボクは気づかないふりをして,おどけて見せた。 よく分からないけど,やり返したつもりでいたのだ。 「ミオンくんのオーラ,見たことない色だね。金色?っぽいけど,いろんな色が混ざっている感じ」 「そうだねっ」 後ろ側にいる女子のこそこそ話が耳に入る。 ミオンのオーラの色は,やっぱりスゴイらしい。
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