0人が本棚に入れています
本棚に追加
ああ、何でここにいるんだろう。
どうしたら良かったのかは分かりきっていた。
鉱物を調べる博士に絶対になる!
そう思ってた昔の日々はとてもキラキラしていたのに、今はとても世界が鈍い色に見える。
勉強したくない、遊んでいたい、石を眺めていたい
色々と思った事があった。
その全てが今に、繋がっていた。
自分にはここまでの勉強は出来ないと諦めて
言い訳をして、とてもかけがえのない物だったはずなのに、私はあの日、未来を捨てた。
なのに今になって、心の中に棘が刺さる。
昔の自分が睨み付けて怒る。
[そこまでやりたい事だったなら、今が辛かったなら何故突き通さなかったのか]と…。
正しいことだった。言い返す言葉さえ見つからない
落ちている石が、太陽の光に輝く石が私にささやく
(今からでも遅くないよ?まだ未来はあるんだ)
(やりたいことを、してはいけないなんて誰も決めてない。未来はこれから作っていけばいい)
そのささやきに耳を澄まして涙する私がいた。
最初のコメントを投稿しよう!