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倉庫の幽霊
「やー困った。ただいま。」
そう言いながら仕事を終わらせ、
自宅にマサは帰ってきた。
「おかえり、あなた。どうしたの?」
「うー、とりあえず、お風呂。」
まさはリビングを横切り、洗面所に向かった。
妻のはるかはその間に夕食を準備し、
食卓に並べた。
しばらくするとマサは出てきて、
冷蔵庫から缶ビールを取り出し食卓に座った。
「おおー美味そう、いただきます。」
マサは夕食の麻婆豆腐を一口食べて、
ビールを流し込んだ。
「ぷはー、上手い。」
マサは缶ビールをじっと眺めた。
「で、どうしたのよ?」
キッチンに立ち、子供たちの洗い物を片付けながら
はるかはマサに問いかけた。
「おう、忘れるとこだった。今日すごい事が
あったんだ。」
そう言っていつものようにマサの怖い話が
はじまった。
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