家族 

10/10
前へ
/52ページ
次へ
 「バタン。」 ・・・・・・・・ 車に乗ったのはいいとして、車内での沈黙は、私に耐えられるか少し不安になってきた。 だけど私から話しかけてもいいものか・・・ あまり彼此(あれこれ)と考えるのも時間のムダになるかも・・・  《あぁ〰️もう。》 ・・・ふと顔を上げ、海堂さまの方に目線をやると目があう? 目があったと思ったのに、何事もなかったように今は、車の窓から外を見ている。 私も自分側の窓から見える景色を何気なく見ていた・・・  《んッ?!!》 何気なくブランとしていた手の指に触る(あたる)・・・  《まちがいないよね?ん~手を・・・少しずらす・・・》 私は、指と指が重ならないように手を自分の方にずらそうと少し浮かし、そのまま引き寄せようとしたが小指が動きを止めた。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加