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お店の人がメジャーを持ってこちらに来て、有無を言わせない雰囲気で・・・
服の上からメジャーをあてた。
《サイズってMだけど?もしかして、オーダーメイド!いやいや・・・な訳ない!》
「仕上がりは2週間ほどかかります。」
「・・・」
《えぇ~やっぱ、お・オーダー・メイド!》
「北条さま、お召し物の上からでは、サイズは正確ではありません。」
「もしかしてふく、服を脱ぐ?!」
「はい。そうしていただきます!」
「・・・」
店のひとが、私の上着を脱がしながら受け取ると、奥へ奥へと連れて行く。
ひとつのドアを開け、中へと押し込まれるかたちで入ると、大きな鏡と区分された沢山の生地。
奥から見えた小さめの部屋から、ノートのような束ねた用紙を持ち出して、メジャーと一緒に上着も鏡の横にかけておいた。
「上着と一緒に北条さまのお召し物を、こちらにおかけしますので。」
「・・・」
「北条さま。私しかおりませんし、女性同士です。なのでお召し物をこちらへ。」
「・・・」
「シャツのボタンをひとつひとつ私が外すお手伝いを?」
「いえ、流石に・・・じ・自分・でします。」
・・・
・・・~
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